高等学校での履修科目・授業時間・時間割を考える
内容:履修科目、授業時間、時間割の日米比較。
日本の高等学校での時間割は、月曜日から金曜日まで一日6時間あるいは7時間、毎週ではないものの土曜日にも3時間から5時間の授業が組まれている学校が多い。進学校と呼ばれる学校に顕著で、授業時間数の多さを売りにしているところさえある。
これだけの授業時間数が毎週のように組まれていても、時間が足りないという声を現場教員からよく耳にする。学校行事などで、授業がなくなる時間があることが一因しているようだが、もしそうだとすれば、事前に対策は打てるのではないかと思う。根本的な問題の一つに、履修科目が多いことが挙げられる。
アメリカの高等学校は、1コマ90分授業が、午前に2コマ、午後2コマの一日4コマで時間割が組まれている。土曜日に行われる授業は原則無い。日本の学校と異なり、年間を通じて履修する科目もない。学期ごとに完結する。ホームルームの時間もない。毎週または隔週で時間割が変わる学校もめずらしくない。
教育の在り方が議論されている中、参考にすべき海外教育先進国の事例はたくさんある。