バイリンガル、インターナショナルを謳う幼児教育
今都内を中心に増え続けるバイリンガル、インターナショナル・スクール(認可・無認可保育園)港区内だけでも二桁の保育所・施設があると言われている。
こうした保育所・施設には確固たるニーズがある。日本で就労する外国人の子供たちである。外交官や商社勤務の外国人が集中する都内港区に多くの保育所・施設が存在する理由はそこにある。日本滞在中も、インターナショナルな環境で、英語による保育・指導を受けさせたいと、多くの外国人就労者は思っている。同時に、我が子を小さい時からバイリンガル、またはインターナショナルな環境に馴染ませ、語学を習得させたいと願う日本人保護者も増え続けている。
都内のインターナショナル・スクールを幾つか見学したが、日本人保護者が期待する気持ちがよくわかる環境を、それぞれの保育所・施設が整えている。小さな子供達が、多国籍な環境の中で、英語で遊んでいる保育の現場を見ると、「こうした教育機関の存在はありだ」ということがよくわかる。
一方で、こうした保育所・施設の選択には注意も必要である。保育料が高額な割には、施設が充分でない所。ビジョンやモットーも無いところ。ビジョンやモットーはあっても、それを具現化するカリキュラムやメソッドも無い所。スタッフは一通り英語を話すが、ネイティブではないスタッフが多いところなどなど。更には子供たちを送迎するスクールバスのドライバーも外国人で、日本での運転に必ずしも馴染んでいないドライバーがいるところも見かけた。
バイリンガル、インターナショナル・スクールに子どもを通わせたいとお考えの日本人保護者の皆さまには、事前見学を複数回行うことをお奨めしたい。