塾や予備校が果たす役割は?
多くの子供たちが通う塾・予備校は、どのような役割を果たしているのか。
塾や予備校には、次のような目的があると思われる。
- 学校で十分に理解できなかった基礎事項を補う。
- 生徒の学力や学習進度に合わせた指導を行う。
- 学習習慣を形成する。
- 大学入試に必要な知識や問題解決の技術を身につける。
- 学習意欲や進学目標を支援する。
これらは、子供たちにとって有益であると考えられている。特に、学校や家庭だけでは十分な学習支援を受けられない生徒にとっては、そうだということが言える。
一方で、指導が次のような方向に偏る場合には、問題が生じる場合がある。
「生徒が何を学びたいか」よりも「何を教えれば試験で点数を取れるか」が優先され
る場合。例えば、次の二つの授業を比較してみる。
(A)試験対策中心の授業
教師が解法を説明し、生徒が解法を覚え、類題を繰り返し解く。学習の成果は正答率や得点で測る。
(B)探究を取り入れた授業
生徒に問題や疑問を提示し、複数の解法を考えさせ、理由を説明させる。教師は必要な知識や方法を適切なタイミングで提供する。
実際にはAとBを組み合わせることが可能だろう。受験指導と探究的な学習は、必ずしも両立しないわけではない。問題は、入試対策が探究を排除するほど画一的になっているか、学習者が自分で考える時間を確保できているかという点ではないだろうか。

